ワーケーション制度の導入は可能なのか?

こんにちは。株式会社ソントレーゾのなかまるです。

みなさんはワーケーションという言葉をご存知でしょうか?
言葉は聞いたことがあるがイメージしづらい、制度が導入されていないという方が大半なのではないでしょうか?


ワーケーションとは?
 「仕事=ワーク」と「休暇=バケーション」を組み合わせた造語であり、自宅以外の非日常の場所でリモートワークを行いつつ、休暇を楽しむ新たなワークスタイルです。リゾートでPCを持ち込んで優雅に仕事をする、というイメージをする方もいるのではないでしょうか?
 日本においては社員旅行や企業研修という形で実施されることもあり、普段の職場とは違う環境で従業員同士の親睦を深めるという意味合いを強く持っていますね。
 また、リモートワークの普及によってワーケーションという考えが徐々に広まってきています。


ワーケーションのメリット
 企業側は採用力の向上、従業員の満足度向上が最初に挙がる最大のメリットでしょう。従業員のモチベーション向上や離職率の減少、また、従業員の有給所消化率の改善が期待されます。
 従業員側からすると平日から旅行先やリゾート地で気分を味わい、連休や有給休暇を使って長期滞在を可能にし、新しい刺激から新しい発想や、コミュニケーションの活発化、リフレッシュしやすい環境により仕事の効率化が見込めるでしょう。


ワーケーションのデメリット
 企業側は従業員を仕事中に遊ばせてしまう、管理ができない、セキュリティ面での不安など実際に制度を実施するまでのルールや導入整備までのコストがかかるなど課題があります。
 従業員側は休暇中でも仕事がつきまとう、プライバシーを侵害されるなどがデメリットとしてあげられるでしょう。
 また、企業の業種や部署によってワーケーションに向き不向きがあり、従業員間で不平等感を産む危険性もあります。

ワーケーションがなぜ伸びないのか
 山梨大学マーケティング会社が2021年に3月に行った調査では直近1年間でリモートワークを経験したのは39.6%ですが、ワーケーションを経験した人は6.6%という結果に。ですが、直近1年以内にワーケーションを利用した1000人に聞いたところ会社の制度を利用せずに有給休暇を利用して実施した人、会社に制度がないために自分の判断で実施した「隠れワーケーター」が4割程度いたそうです。
 企業側が導入に慎重になるのは先に書きましたデメリットと成功事例が少なく、また緊急事態宣言で外出を控えなければならない状況がワーケーションの利用率の増加を妨げている要因のと言えるでしょう。

Withコロナにおけるワーケーションの可能性
 密を避けながら楽しむことができるキャンプやグランピングが話題となっております。キャンプ場もリモートワークを可能にするため、通信環境が完備されていたり電源を貸し出ししていたりとワーケーションをしやすい環境が徐々に広まっております。
 ホテル業界においても日中のテレワークプランを売り出したり、帝国ホテルがアパートメントプランを提供し話題にもなりました。
 コロナ禍でも旅行やアウトドアは依然人気で、県外を跨がないマイクロツーリズムで近場で何度も行くというのが今年のレジャーの流行になっており、有給や連休を使ってワーケーションを実施し、長期の滞在で旅行気分を楽しみつつ仕事をすることも可能になります。

Afterコロナを見据えたワーケーションを視野に
 新型コロナの第5波と言われているデルタ株が猛威が振るう中、ワクチン摂取が若者でも普及し始めています。
 Afterコロナを見据えて2021年にワーケーション制度の導入の準備を整え、ワーケーションをリモートワークの一つとして選択できるようになるとワーケーションのメリットが最大限に発揮されると思います。