市民開発者のリアルボイス アプリ開発で困ったことはこれだ!
こんにちは、DX推進事業部の藤野です。 最近iPadでイラストを描くことにはまっています! Power Appsでアプリを作ったりPower Automate でフローを作るときは、プログラミング的な思考で順序建てて論理的に考えることを求められますが、イラストを描くことで良い気分転換になっています。
早いもので、ソントレーゾに入社して2年が経ちました。 今日は入社したばかりの頃は気がついていなかった、市民開発者に必要な知識やスキルについて書いてみたいと思います。
Power Platformが使えればアプリが作れると思っていた
入社した当初は、Power Platformの使い方さえわかって慣れてきたらアプリを作れるのかなあと思っていました。
最初は、目の前にあるPower Appsの使い方やPower Automate の使い方について学習する日々が続きます。
手を動かしながら基本的な関数やフローの作り方について何とか基本的なものは見よう見まねで作れるようになってきました。
最初はMicrosoftのドキュメントを見ながらチュートリアルをやってみたり、市販の本を見ながら真似をしてアプリを作っていました。
学習し始めてから2ヶ月ぐらい経った頃でしょうか。初めて自分で作ってみたいアプリを1から考えて作ってみることになりました。 ところがそこで手が動かなくなりました。
お料理教室で材料や手順を準備してくれる環境で料理は作れるけれども、いざ自分で作りたいメニューを作ってみようとなったときに困ってしまうのと同じ状況でした。 私は何に困ったでしょうか?
データ設計で苦戦する
そうです、アプリと接続するデータソースのテーブル構成をどうやればいいのか自分ではわからず頭が真っ白になりました。 今でも苦戦しているのですが頭がフリーズしてしまうこともしばしばですが、当初は全然わからず…
Power Platformを使ってアプリやフローを作るときに、 やりとりをするデータをどんな形で持っておけばいいのか いつ誰がどのようにデータを作成して更新し削除することになるのか アプリを使う人がどのようなシーンでどのように情報を取り扱うか 具体的に考えていないと画面の前で手が止まると言うことを改めて思いました。
認証・認可について知る必要がある
初めてPower Platform を触りだした時、私には、認証と認可の言葉の意味がよくわかっていませんでした。 入社した後に、Azure認定資格であるAZ-900の勉強をする中で、認証と認可と言う言葉が出てきました。 当時「どういう意味か説明してくれる?」と言われたときにどうやって説明すればいいのか戸惑いました。
普段の生活でいろんなウェブサービスやアプリを使っていましたが、認証と認可についてあまり深く意識することがなかったのです。
認証の意味が「誰なのかを確認して特定すること」であり、 認可の意味が「対象者や対象物に対して権限を与えること」であると知りました。
実際にPower Platformで業務のアプリやフローを作るときに、この認証と認可は切っても切れない関係で、しっかり意識して内容を把握しておかないと、運用の際に情報漏洩などの重大な事故が発生します。
アプリの画面設計は奥深い
Power Appsでアプリを作るときに、ユーザが使いやすく困らないような画面設計を行う必要がありますが、この分野は大変奥深いなぁと改めて思います。
アプリを作成する際は、ユーザが複数の画面を行ったり来たりして、入力を行ったり、ボタンを押してデータを登録したりと様々な操作を行います。 その際に、ユーザが困らないようなテキストの配置の仕方、複数画面を行き来してもわかりやすいようなパーツの配置の仕方、ボタンの色や、操作を行う前の表示のさせ方や確認画面の出し方など、1つのアプリを作る際には様々なことを考慮しておかないといけないなぁと日々感じます。
普段スマートフォンでいろんなアプリを触ってたり、ウェブサービスを利用するときに画面設計について一層意識して見ていこうと思っています。
まとめ
市民開発者になって2年、日々の業務の中で気がついたことをいくつか挙げてみました。 市民開発者の守備範囲は想像以上に広いものだと感じています。 Power Platformを使ってアプリやフローを作る事は、際限なくいろんな課題が現れ、調べて、チャレンジしていくと言う面白さがあります。 1年後、2年後に自分で振り替えでまた新たな気づきが出てくると思いますが日々研究して業務に励みたいと思います。